JackMasaki’s blog

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Pimax 8Kを体験してきた話

先日、8kに対応したVRヘッドセットであるPimax 8Kを体験する機会があり、ブログ掲載の許可を頂いたため、その感想レポートをまとめたいと思います。

Pimax 8Kの仕様

公開されている仕様は次のようになっています。

項目
視野(FOV) 200°
解像度 3840×2160 ×2
遅延 15ms
リフレッシュレート 75/90 Hz / eye
要求プロセッサ GTX980/1080 or AMD R9 Nano以上
インターフェイス DisplayPort 1.4,USB3.0
対応モード 着席VR、スタンドVR、ルームスケール
対応プラットフォーム PiHome/Steam VR/Oculus Home
オーディオ 3.5mm オーディオジャック×2 マイク内蔵

(引用 MoguraVR 視野角200度8K対応VRヘッドセットPimax 8K 周辺機器で手や匂いもVRに: https://www.moguravr.com/pimax-8k/ )

とのことです。とてもわかりやすい記事を書いてくださっている方がいらっしゃるんですね!さすがです!ありがとうございます!

感想など

体験したのはβ4と呼ばれるバージョンとのことです。現在中国などで出回っているβ版は6-7とのことなので少し前のバージョンになります。

装着してまず1番最初に気になったのは重量です。体感的にはAcerのImmersive headsetと同じぐらいに感じられました。同じSteamVR対応のHTC Viveと比較するとかなり軽く感じます。ただし、VAQSO、Leap Motionといった付属品はついていなかったためこれらが付属した際の重量までは確認できませんでした。同じような形状のVRHMDであるStarVRやVRHeroなどに比べても非常に軽量に感じられます。

コントローラはHTC Viveと同じもので体験。トラッキングもHTC Viveと同じくLighthouseを使用したものになります。トラッキング性能はHTC Viveに近い性能でしたが、付属品の装着のためか受光用のセンサがHMDの中心部に少なく左右に多くつけられているためHMDの左右をもって体験をするとトラッキングがロストしやすいという問題がありました。

体験では水中を歩行するコンテンツを体験しました。さすが8Kという感じでかなり美麗な体験ができ、かつピクセルも細かく、レンズの網目も少なく感じることができました。しかし、視野の端が若干歪んでいるような感覚がありました。また、液晶を使用しているため若干の遅延は感じました。 現在は2枚のレンズが入っているものの将来的には1枚のレンズになるとのことで、中央部のつなぎ目もより感じにくくなるそうです。(個人的にはいまのバージョンでも中央のつなぎ目に関してはあまり感じませんでした)

UnityなどでSteam VR Pluginを使用して開発された既存のコンテンツでも動作していました。ただし、ポジションなどが若干ずれていたため、要検証事項です。

検証としてVive Trackerも使用しましたが、現在のドライバでは正常に認識されませんでした。コントローラの追加などを行っても不可能でした。(最新のβ版では正常に動作するとのことです)

問題点として180度前面向けのVR映像コンテンツなどではその高い視野角から顔を少しでも左右に動かしてしまうと世界の切れ目が見えてしまう状態になってしまいます。他のHMDなども高視野角になってくるとこの問題はもっと顕著にでてくるのかなという感じです。左右に大きく伸びていくだけでなく縦方向にもレンズが伸びていくとうれしいなという感じです。

他に聞きたいこととかあれば直接捕まえて聞いてもらえばと思います。

リリースについて

体験した場所での話によると今夏にKickStarter分がリリース予定で年内に一般向けリリースを行う予定とのことです。(※あくまで予定とのことです)

製品版が体験できる日が楽しみですね。